結婚式は、契約後に値引き交渉ができません。「値引き交渉は契約前に!」と多くのサイトに書かれています。
ただし、私が10年間、ウェディングプランナーをしてきた中で、例外もありました。
契約後、値引き交渉に成功したカップル
が何組もいるのです。
10年間の現場経験から、結婚式の契約後の値引き交渉術をこっそり教えます。
結婚式、契約後に値引き交渉できた事例
結婚式の契約後に値引き交渉して、成功したカップルの例を2つお話します。
「この通りにやれば、必ず成功する」とは言い切れませんが、参考にしてね。
①カップル側が式場側のミスを指摘した例
契約後に「見積が間違っている」「メールの返信が遅い」と式場側に指摘したカップルさんがいました。
式場側の謝罪だけでは納得せず、最終的に、式場側が値引きを追加しました。
結果的に、契約後でも値引き交渉が成功した例です。
②他会場の見積で交渉する例
A式場で契約したカップルさん。しかし、契約後に、別式場(B式場)のブライダルフェアへ参加し、見積をもらいました。
すると、別会場(B式場)の見積があまりにも安くてびっくり。
「もちろん契約済みのA式場は気に入っているけれど、こんなに安いならB会場に乗り換えようかな…」
とA会場へ相談。
A式場と話し合いの末、A式場が「本当に赤字ギリギリのところまで値引き頑張るので、なんとか契約キャンセルせずに、うちでやってください!」
と伝えて、納得。これも、契約後の値引き交渉が成功した例です。
契約後の値引き交渉が成功する時はこんな時!
式場のプランナーからすると「契約をキャンセルされる」のが一番嫌なこと。1件数百万円もする契約ですからね。
つまり「契約をキャンセルします!」と言われると、式場側は弱いんです。
ということは…
値引きを増やしてくれないなら、契約キャンセルします
と式場側に言えば良いということですね。
ただし、いきなり「値引き増やさないとキャンセルするぞ!」と言っても交渉はうまくいきません。
先ほど出した例のように、
↑というように、具体的な理由がないと、追加の値引き交渉はできません。
契約後の値引き交渉に一番おすすめな方法
私が、契約後の値引き交渉の方法として、おすすめしているのは
他会場のブライダルフェアへ参加し、他式場の見積を武器に交渉する方法
です。
さっき話した値引き交渉の事例でいうと、②の方の事例だね!
契約後に他会場を見学していいの?
契約後に他式場のブライダルフェアへ行くことは、まったく問題ないです。
むしろ、行くべきです。
「今、契約している式場に値引き交渉をしたい」ということは、つまり、
今契約している式場の見積に不満がある
ということです。
一生に一度の結婚式。不安や不満を残したまま、打ち合わせを進めていくのが一番よくないです。
その不満は、小さくなることはありません。
結婚式当日が近づけば近づくほど大きくなります。だから、悩み始めている今、すぐ行動するべきなんです。
他会場のブライダルフェアに参加することで「やっぱり今、契約している式場の見積は妥当だったんだ」と納得できるかもしれませんよ。
もしくは、「やっぱり今の式場は、高すぎるな。もう少し値引き交渉しなきゃ!」となることもあるでしょう。
「え!今契約している式場より、雰囲気もいいし安いし、絶対こっちの式場に乗り換えよう!」となる場合もありますね。(もちろん、それはそれで結果オーライです。)
本来は契約前に他会場との比較をしっかりするべき!
本来、契約する前に、できるだけたくさんの式場のブライダルフェアへ参加して、式場のクオリティと見積を見比べ、じっくり検討するべきです。
しかし、今のブライダル業界の接客では、
カップルさんたちが、じっくり検討する時間はありません。
「日程埋まっちゃいます!」「今決めてくれたら●万円追加値引きします!」と、どんどん焦らせて契約をとる式場も多いですからね。
だから、最悪、契約後でもいいです!
他式場のブライダルフェアへ参加して、じっくり検討してほしいのです。
とくに、1件・2件の見学だけで契約してしまった人は、じっくり比較検討する時間をもらえていない場合がほとんど。
実は、契約済みの式場よりもっと良い式場を見落としている可能性があるんです。
契約後の見学予約のコツ
契約後のブライダルフェア予約は、相談カウンターを経由しても良いですが、
少しでも早く見学して値引き交渉したいという人は、自分でネット予約をしましょう。
ゼクシィの公式サイトからフェア予約するのが一番早くて確実です。
相談カウンターに相談したい場合は、
「契約済みの式場があって、でも見積が不安で、もう少し他も検討したいんです…」と正直に話してOK。
相談カウンターのスタッフさんが丁寧に対応してくれます。
契約後に値引き交渉する時の注意点
結婚式の契約後に値引き交渉をするときの注意点も、合わせて伝えておきます。
①安すぎる式場と比較して値引き交渉してもダメ
今契約している式場より、70~100万円ほど安い式場の見積で値引き交渉しても、成功しない場合が多いです。
70~100万違うと、そもそも扱っている結婚式のクオリティが全く違うからです。
私個人の感覚ですが、契約中の式場の見積より20~30万円安い式場の見積を持っていき、交渉すると、うまくいく確率があがります。
②節度を持った交渉を
式場側を脅すような態度で値引き交渉をすると、式場側からむしろ契約キャンセルをお願いされる場合もあります。
人間らしい節度を持った相談の仕方をしてくださいね。
結婚式、契約後に値引き交渉したくなる理由
結婚式の契約後に値引き交渉したくなるカップルは、たくさんいます。なぜ、値引き交渉したくなってしまうのでしょうか?
それは、契約後にお金の不安が大きくなるからです。
SNSで、もっと安く契約した人の話などが目に入ると不安になりますよね。
結婚式の契約後に「値引き交渉したい!」と思ってしまった時点で、契約した式場は、あなたにとってベストな式場ではない可能性が高いです。
ここで一つ、例を出します。
気に入り度は80点の式場A。その代わり、見積が安くて、打ち合わせでドレスや料理・お花をランクUPして楽しく準備をすすめる。
気に入り度100点の式場B。でも見積が高くて、打ち合わせでは、我慢ばかり。
どっちが幸せでしょうか?
私は、たくさんのカップルさんを見てきましたが、多くの場合、式場Aの方が幸せそうです。
契約後に値引き交渉したいと思った時点で、それ以降の打ち合わせは、我慢が続く苦しいものになってしまいます。
だから、契約後に値引き交渉をしたいと思ったら、まず、他の式場の見学へ行ってみてほしいのです。
「気に入り度は70点だけど、見積がめっちゃ安くて、これならオプション付ける余裕もありそう!」
という式場にもし出会えたら、契約キャンセルして乗り換えたっていいんです。
キャンセル料を減額できる方法も下の記事でまとめてるよ!
結婚式の契約は、ほとんどの人が人生で初めて。
失敗して当たりまえです。
ブライダル業界が、無理やり契約させるような接客を今もしているからいけないんです。(一部の会社ですが)
契約後の値引き交渉の方法を教える理由
私がこの記事で、契約後の値引き交渉方法について解説したのには、理由があります。
私は、ブライダル業界に10年間いましたが、「契約までが大切!契約したらこっちのもんだ!」いうスタンスの式場が、残念ながら結構あります。
そういう式場で契約をしてしまったカップルさんにとって、結婚式の打ち合わせは地獄です。
「え?契約前と後で言っていることが違うんだけど…」「どんどん見積が上がって不安…」と、つらい思いをたくさんしないといけません。
契約するまでは「大丈夫!大丈夫!」と伝えて、契約後はどんどんオプション商品を売り込んだり、契約前と違う対応をしたり・・・
そんな会社が少なくなればいいなと思い、この記事を書いています。
結婚式は、大きな買い物だし、キャンセル料もかかるので、
一度契約したら簡単にキャンセルできない
というカップルが多いです。
どうしてもカップル側が弱い立場にいるように思えます。
カップル側が「こちらだって、あまりにも対応が悪ければキャンセルします!」と強気に向かっていける材料が必要です。
それが、今回の記事で書いたような内容です。
今、契約済みの式場の見積に関して、不満・不安がある人の、何かお役に立てれば幸いです。
結婚式、契約後の値引き交渉方法【まとめ】
結婚式の契約後に値引き交渉はできます。
いちばん確実な方法は、他会場の見積を持って交渉しに行く方法です。
仕事がいそがしい中、また式場見学へ行くのは面倒くさいかもしれません。
でも、そこでもうひと頑張りすることで、より良い解決策が必ず出てきます。
悩んでいる人は、今すぐ、ゼクシィ公式サイトから、もう一度気になる式場を探してみましょう!