結婚式の招待人数って、分からないことだらけですよね。
この記事では、元ウェディングプランナー(歴10年)が、
などを解説します。
この記事を読めば、あなたにとってベストな招待客人数が分かりますよ。
一緒に最高の結婚式を考えていきましょう。
結婚式、何人呼ぶのが普通なの?
結婚式招待人数の全国平均は49.1人。
この調査の対象は、2022年4月~2023年3月に挙式・披露宴を挙げた人なので、コロナ渦の影響がやっと抜けた時期。
ただし、コロナ前の年は、平均招待客は66.3人。コロナ渦を抜けたとはいえ、かなり平均人数が減ったことが分かります。
結婚式、何人呼んでる?【地域別】
結婚式の招待人数は、地域によって平均が10名以上も違います。地域ごとの平均は以下の表です。
エリア | 平均人数(名) |
首都圏 | 49.8 |
東海 | 44.2 |
関西 | 45.0 |
九州 | 61.4 |
九州は他エリアに比べて平均人数が多いです。
都道府県ごとに見ると、静岡で54名、茨城・栃木・群馬で52名など、地方エリアでは都心に比べて招待客が多い傾向です。
結婚式、何人呼ぶか決まっていないと見学はNG?
結婚式の人数が決まっていない段階で、ブライダルフェアや式場見学に行くことは、
全然OKです。
むしろ、人数を決めずに式場見学したほうが、得です。
なぜなら、プランナーからしつこい営業をされずに済むから。
人数が決まっていると、プランナーが勝手に見積を作り、営業をガンガンかけてきます。ゆっくり検討させてもらえなくなるんです・・・
ブライダルフェアの営業って、実はすごく怖いんでよ・・・ガンガン営業が苦手な人は、こちらの記事もどうぞ▶▶ブライダルフェアは怖い?しつこい営業回避するコツ
結婚式、何人呼ぶかで見積がこんなに違う!
結婚式に何人呼ぶかで、総額の見積は大きく変わります。
結婚式の招待客数と総額の関係性を以下の表にまとめました。
ウェディングプランナー歴10年で、多くの式場の見積を見てきた経験から作成したものです。
エリアや式場によって、同じ人数でも金額差がかなりあるので、各人数、金額の範囲はかなり広めになります。
結婚式の人数別メリット・デメリットは?
続いて、結婚式の招待人数ごとのメリット・デメリットを紹介。
何百組の結婚式を見てきた経験、さらに20回以上の結婚式列席経験から、まとめています。
結婚式人数20名以下の場合
結婚式の招待客が20名以下の場合、親族だけの結婚式が多いです。メリットとデメリットはこちら(↓)。
メリット
金額が安い
20名以下なら、比較的安く収まります。100万円以下で可能な式場も。
少人数だと、ドレス1着の人も多いため、お色直しのドレス代が浮きます。
家族との時間がたっぷりある
家族との時間をたっぷり取れるのも大きなメリット。
結婚式は、人数が多くなればなるほど、ゲストと話す時間がなくなります。
デメリット
間延びしやすい
結婚式は、人数に関係なく、約2時間で食べるコース料理が出ます。
大人数の場合は、お色直しや演出、余興などのイベントがありますが、少人数だとイベントは少なく、間延びしやすいです。
選べる式場が少ない
少人数の結婚式ができる式場は、各エリアで限られます。
大は小を兼ねるといいますが、大人数向け式場の場合「20名以下はそもそも受け入れません」という式場も。
結婚式人数21名~40名の場合
30名前後の招待客数になると、親族以外に親しい友人を招待するパターンが多いです。
メリット
披露宴感がでる
20名以下だと、披露宴というより「食事会」という感じですが、30名になると「結婚披露宴」という雰囲気がしっかり出ます。
ゲストとじっくり話せる
30名前後の人数だと、ゲスト一人ひとりとじっくり話したり、写真を撮ったりする時間が取れます。
結果的に、新郎新婦もゲストも満足度が高くなりますよ!
デメリット
ぴったりサイズの式場が見つかりにくい
30名前後にぴったりの会場を用意している式場はかなり少ないです。
今、世の中にある結婚式場は、ほとんどコロナ渦前に作られています。平均人数が60~70名という時代に合わせて作られているわけです。
自己負担額が高くなりやすい
30名だと、ゲストの人数が少ないので、ご祝儀の総額が少なめ。
しかし、少人数の食事会とは違い、披露宴と同等の進行・演出になるので、費用は意外とかかります。結果的にふたりの自己負担金額が高くなりがち。
結婚式人数41名~60名の場合
この人数になると、友人以外に、少数の職場関係者を呼ぶ人もいます。
コロナ渦を経て、現在、40~60人がいちばん主流。
メリット
平均的な人数で参考事例が多い
50名前後の人数は、近年、最も平均的な人数。そのため、卒花さんの参考事例が非常に多いです。
ぴったりサイズの式場が多い
コロナ渦前は、70名前後でぴったりだった式場も、今ではある程度、蜜にならず余裕をもってテーブル配置をするようになりました。そのため、50名前後がベストだという式場が多いです。
デメリット
一般的に200万円以上の金額になる
この人数になってくると、一般的に200万円以上かかるため、ある程度の貯金が必要です。
式場による金額差が出やすい
この人数は、他の人数帯に比べて式場同士で金額差が出やすいです。
そのため、式場を決めるのに、予算面でかなり悩む可能性があります。
結婚式人数61名~80名の場合
結婚式の人数が61~80名は、ここ数年の平均人数から見ると、かなり多い人数になります。
メリット
演出が盛り上がる
70名前後の人数になってくると、入場・退場・その他の演出が非常に盛り上がります。
拍手や歓声の大きさは、50名以下の結婚式とは全然違いますよ。
値引き交渉しやすい
ここ数年の平均招待客より多めの人数なので、契約前の予算交渉がしやすいです。
一般的に、式場側は人数をたくさん呼んでくれるカップルには、値引きを頑張ってくれます。
デメリット
ゲストの情報管理が大変
60名を超えてくると、人数管理が大変になってきます。(招待客のリストアップ、一人ひとりの出欠確認・アレルギー確認・お車代手配など)
ゲストとゆっくり話せない
この人数になると、どうしても、一人ひとりとゆっくり話す時間が取りづらいです。
結婚式人数81名~100名の場合
結婚式の人数が81~100名となると、かなり大規模な結婚式になります。
メリット
豪華で華やかな結婚式になる
100名規模になると、ホテルの大宴会場を使う人が増えて、豪華で華やかな結婚式になります。
自己負担金が減る
80名以上になると、ご祝儀の総額がグッと増えます。
その割に、40~70名ほどの結婚式と進行・演出はそんなに変わらないので、結果的に自己負担金が減ります。
デメリット
総額は高くなる
総額はやはり、かなり高くなります。ただし、人数が多い分、ご祝儀はたくさん入るので、自己負担金は減ります。
式場の選択肢が狭くなる
少人数の場合も、式場の選択肢は狭いですが、人数が90名前後になる場合も、同じように式場の選択肢が狭まります。
ホテルなら大宴会場が使えますが、おしゃれなゲストハウスなどは、60名前後にぴったりで作っている場合が多いです。
結婚式ひとり増えるといくら増える?
ちなみに、結婚式に呼ぶゲストを一人増やすと、新郎新婦の負担はいくら増えるでしょう?
平均的な結婚式の金額で計算してみます。
料理 | 16,000円 |
ドリンク | 4,000円 |
引出物 (記念品・引菓子・縁起物) | 5,000円 |
引出物バッグ・プチギフト | 700円 |
ウェディングケーキ | 1,000円 |
テーブルコーディネート | 800円 |
ペーパーアイテム(紙の場合) ※招待状・席次表・席札 | 1,400円 |
フラワーシャワー | 300円 |
合計 | 29,200円 |
ざっくりですが、ひとり増えると約3万円、新郎新婦の負担が増えると思ってください。
ご祝儀が一般的には3万円ですので、プラマイ0ですね。
もちろん、式場によってウェディングアイテムの金額は違うし、人数を増やすと割引が増えるシステムの式場もあるので、この数字は参考程度にしてください。
結婚式の人数はいつ確定させる?
結婚式を何人呼ぶか決めるタイミングは、3回あります。
①契約前の見積作成時
結婚式場の契約前に、必ず見積を出します。
見積は人数が決まらないと作れません。
そのため、契約の前(ブライダルフェア参加時)に、だいたいの人数を決定する必要があります。
②招待状の手配を始める時
結婚式の約3ヶ月前に招待状の手配を始めます。(実際に招待状を送るのは式の約2ヶ月前)
招待状を送る人を決めないといけないので、このタイミングで人数をほぼ確定させます。
③結婚式の約2週間前
招待状の返事を集めた後、欠席者をはぶいて、招待客の人数確定をするは、結婚式の約2週間前。(式場によって多少前後します)
それ以降は人数変更を受け付けてもらえないので注意しましょう。
「結婚式何人呼ぶか?」は、どうやって決める?
結婚式の招待客を決めるルールについて、正式なものはありません。基本的にはあなたの自由です。
おすすめの招待客の決め方を4つ紹介します。
①結婚式の予算に合わせて決める
例えば、こんなパターンの場合↓
100名の招待客を呼びたい!でも予算は250万円。
残念ですが、一般的に250万円で100名規模の結婚式はできません。
先に人数を決めてしまうと、このようなことが起こるので、先に結婚式の予算を決めて、その予算で可能な人数にする、という方法はおすすめです。
その際は、こちらの表を参考にしてください。
ちなみに、結婚式の予算によって、使うべき結婚式相談カウンターが違います。
詳しく知りたい人は、結婚式相談カウンター12社徹底比較!の記事を読んでみてくださいね。
予算が少ない人は、ゼクシィなどの相談カウンターは使わないほうがいいよ!格安婚専用のカウンターがおすすめ!詳しくはこの記事で。
②好みの式場に入る人数で決める
90名呼びたいな!でも、私の本命会場、60名でもキツい…
「好みの式場を見つけたけど、人数のキャパが足りない!」という場合もあります。
結婚式場自体へのこだわりが強い人は、あえて、人数を決めずにブライダルフェアへ回って、気に入った式場の収容人数に合わせるという方法もあり。
人数未定だと見積を作ってくれない式場もあるよ!それでもOK!とりあえず、3件~5件のブライダルフェアを回って、人数が決まったら、改めて見積作成をお願いすればいいよ!
③結婚式のイメージや目的で決める
例えば、こんな風に・・・
ゲストみんなと、たくさん話せるアットホームな式がしたい!
という希望があるなら、100名のゲストを呼ぶというのは、あまりおすすめしません。40~50名くらいが現実的でしょう。
とにかく親に感謝の気持ちをたくさん伝えたい!
↑このように、親への気持ちが強いのであれば、少人数(10~30名くらい)にするべき。少人数なら、結婚式の最初から最後まで親との距離が近く、晴れ姿をじっくり見てもらえます。
結婚式のイメージや、結婚式に目的を軸にして招待客を決める方法もありですよ。
④結婚式相談カウンターに丸投げもアリ!
自分たちで招待人数を決めるのが難しい人は、ゼクシィ相談カウンターの無料相談サービスを使うのもあり。
全国65店舗ある結婚式相談カウンターです。
店舗に行くのが面倒なら、とりあえず自宅オンラインで気軽に相談してもOK!招待人数が決まっていないと伝えれば、優しくアドバイスをくれますよ。
結婚式の人数は、新郎新婦で合わせる?
結婚式の人数は、新郎と新婦で合わせたほうが良い!という意見をたまに見ますが、
ここ近年、割合にこだわる人はごく少数です。
私は、新婦7割・新郎3割
私自身の結婚式では、自分のゲストが7割。新郎側は3割でした。
自分の晴れ姿を見てほしい人、自分が感謝を伝えたい人をピックアップしたら、私の方が断然多くなってしまったんです。
でも、ここで無理に新郎の人数に合わせると、大切な友人たちを切り捨てないといけない…そんなことはできないと思って、そのままの割合にしました。
新郎側を増やすという方法もありましたが、人数合わせのためにゲストを増やすくらいなら、呼ばない方がよいという意見で、まとまりました。
新婦側はひとりもゲストを呼ばなかった例も
私の働いていた式場では、過去に新婦の招待客がひとりもいない結婚式もありました。
いろいろな事情で新婦側はひとりもゲストが呼べなかったのですが、結婚式後、新婦さんは「本当に楽しかった!」とおっしゃっていましたよ。
新婦側だけ友人を読んだ家族結婚式
親族中心の結婚式に、新婦側のみ友人を呼ぶという結婚式に、私自身、参加したことがあります。
その時は、新郎新婦の親族約30名に、新婦側の友人5名のテーブルが1つだけある、という感じでした。
私はその新婦の友人卓で招待されました。
新婦にとって、その友人たちは、親族と同じように大切な人だったようです。
呼ばれた側も嬉しかったし、他の親族の方々からも披露宴中、非常によくしていただきました。
ゲストの割合に関しては、披露宴中、全く気にならなかったです。
結婚式、何人呼ぶのがベスト?【まとめ】
結婚式は、何人の招待客を呼ぶかによって、できることも金額も大きく変わります。
自分たちがどんな結婚式にしたいのか、現実的にいくらの予算で考えているのか、など、招待客の決定に関わってくる要素も多いです。
そう考えると、結婚式の招待人数を決める際は、しっかりと時間をかけるべきです。
ブライダルフェアに参加しながら、同時進行でじっくり検討していきましょう。
ブライダルフェア参加前に無理にゲストの数を決めなくて良いですよ!
人数を決めてしまうことで、式場の選択肢がかなり狭まるので、注意しましょうね。